孝謙天皇と道鏡

Posted on 7月 28th, 2014 7月 28th, 2014 by 中華蕎麦

今日は、里中満智子「女帝の手記」を全巻読み終わった。
天平時代の孝謙天皇の人生を描いた漫画。

だいぶ前に、ある友人がおもしろいと勧めていたので、いつか読みたいと思っていたが、思っていた以上におもしろかった。

奈良の大仏建立などの華々しい文化事業の背後の、いろんな人間模様が描かれていて、いつの時代も、けっこう人生ってたいへんで苦労が多かったんだろうなあと感じさせられた。

孝謙天皇と道鏡は、一般的にはとても悪く描かれることが多い人物だけれど、この漫画だと、かなり良く描かれている。

私もこの前、鑑真展で孝謙天皇の書を見て、とても見事な字だと感じた。
暗愚な人だったら到底書けない、精神の格の高さを感じた。

だから、この漫画が描くように、孝謙天皇は、単に道鏡にたらしこまれた暗愚な女帝ではなく、賢くて魅力的な人物だったんじゃないかなあという気がする。

それにしても、この漫画で印象深いのは、現実逃避を繰り返してひたすら仏教に救いを求める、半ば神経衰弱気味の聖武天皇の様子。
実際はどんな人だったのかはわからないけれど、あのわけのわからない遷都の繰り返し方や、仏教への入れ込み方は、この漫画が描くように、現実逃避へのすさまじい試みだったような気もする。

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